それはまるで、青天の霹靂。−おまけのお話。−
曹操:子脩。
曹昂:はい、なんでしょう、父上。
曹操:お前、結婚しないか?
曹昂:は?
曹彰:親父ぃ! 昂兄貴を嫁さんにするつもりなの(中断)
曹丕:(どかっ(鉄拳制裁)) そんなわけないだろう。
曹植:でも父上。結婚というと………昂兄上を?
曹操:ああ。子脩も、もういい歳だ。
曹昂:父上、私にはまだそんなつもりは………
曹操:まあ聞け。
曹丕はもう二人、妻がいる。長子のお前がそれで結婚していないのはまずいだろう?
曹沖:……正論です。
曹丕:父上にしては珍しく正論だな。
曹操:やかましい。俺の言うことはいつも正論だろう?
曹植:(嘘だ。)
曹丕:(嘘だな。)
曹彰:(嘘ばっか。)
曹沖:(父上、嘘つき。)
曹操:なんだか息子のほとんどから失礼な反応をされているような気がするのは俺の気のせいか?
曹昂:……ですが、私はまだあまりにも未熟です。
その上で妻を幸福に出来るのかどうかも……
曹操:ちなみに。
(どさり。)
曹操:お前に持ってきた見合い話だ。
曹昂:(私、まだ受けるとか言ってない!!)
曹操:可愛い子がたくさんいるぞ。気に入ったのがいれば見合いを進めるから、適当に選んでおいてくれ。
曹昂:うぅ………(汗)
曹彰:兄貴兄貴! どんな子がいるんだよ。俺にも見せてくれっ(ひょいっと)
曹昂:こら、子文…!
曹丕:(何も言わずに見合い写真(時代考証無視)を取って) ………顔が及第点だな。却下(ぽい)。
曹昂:こ、こら! 子桓!!
曹植:…こちらの方は気が強そうですね。兄上とは性格が合わないかも……(写真を溜息とともに閉じる)
曹昂:子建まで…!!
曹沖:………僕、このひと、嫌です……(写真を見てる)
曹昂:……曹舒…(汗)
曹皇后:兄様ーーーーー!!(ばーーーーんっ(扉を開け放つ))
曹昂:節!? どうしてお前まで!
曹丕:南蛮にいるのではないのか?
曹皇后:それどころではありません! 兄様が、兄様が結婚なさるって本当ですか(曹昂に詰め寄る)!?
曹昂:え? え?
曹彰:まだ決まってないぜ、節。こんな中から気に入った相手と見合いしろって父上は言ってるんだけどさ。
曹皇后:そうなのですか!?(真剣)
曹昂:う、うん、一応……
曹皇后:では私にも見せてください!
曹昂:ええっ!!?
曹植:どうぞ、節。
曹沖:こっちにもありますよ、あねうえ。
曹昂:ちょ、みんな……
曹皇后:こちらの方は我が強そうです。
曹丕:こっちは少し目の形がな…
曹彰:なんか、こいつ化粧がけばい。ヤダ。
曹植:………品のなさそうな方です…
曹沖:…(何も言わずに溜息とともに写真を閉じてしまう)
曹操:……(その様子を物陰から眺めながら)……あいつら、絶対難癖をつけて子脩に見合いをさせないつもりだな。
卞皇后:だから言ったじゃないですか、あなた。
曹操:ん?
卞皇后:あの子たちの前で子脩の見合い話を持ち出してはダメですよ、って。
曹操:いや、俺も少しは考えたんだが…あそこまで全力で阻止するとは。
卞皇后:(クスクス) だって、あの子達みんな子侑にべったりですもの。
曹操:……俺の予想外だったわけか。
卞皇后:あの子の孫を見られるのは、もう少し後になりそうですね、あなた?
曹操:そうだな。あいつに似て、優しい子になりそうなんだが。
卞皇后:仕方ありませんわ。だって、曹昂を御婿さんにするお嬢さんは、子桓を筆頭に曹家の子供たち全員を敵にまわすことになりますもの。
曹操:…生半可な娘では即潰されるだろうな…
曹昂:……だから、みんな私はまだ結婚するつもりはないんだけど…
曹丕:当たり前だ。
曹昂:は?(目を丸くして)
曹植:この中からは残念ながら兄上にふさわしいと思われる方はいらっしゃいませんでした。
曹沖:良かったですね、あにうえ(にこにこ)!
曹皇后:そうです、兄上にはもっともっとふさわしい方がいらっしゃいますもの!
曹彰:じゃあこれ、親父に返してくるぜぃっ!
曹昂:………………(苦笑とともに溜息)
<終わり>