(以下、音声のみでお楽しみください)

「んー………」
「? 小松、何か虫にでも噛まれたのか?」
「いえ、そうじゃなくって……ボク、乾燥肌みたいで…気をつけてたんですけど、痒い…」
「こぉら、松! 掻きむしるんじゃねぇ! 疵になるだろっ!」
「って、いきなりボクの手を持ち上げないでくださいよ!」
「まあ、サニーの言い分もわかるけどね。あんまり掻きむしるともっと痒くなるから」
「ココさんまで……だって、痒いんですよぉ…」
「だらしねぇなぁ」
「これはだらしなさとは関係ありませんっ!」
「うるせっ! こういうのはな、きっちり風呂に入って、保湿クリームなんかを塗ってりゃならない!」
「お風呂はともかく、クリームは……その…」
「めんどくさい、ってわけだね」
「……はい」
「まあ気持ちはわかる。あんなちまちましたもん一々塗ってるヤツの気がしれねぇ」
「やかましい! そういう風にお前らが甘やかすから乾燥なんかに負けるんだっ!」
「サニー、あんまり怒鳴らない。小松くんも、せめて布でこするくらいにしないとサニーが煩いよ?」
「うぅ……はい」

(しばらくお待ち下さい)

「あ」
「?」
「どうしたの?」
「いーこと思いついた!」
「いいこと?」
「おう。保湿クリームを塗る手間をめんどくさがるのは感心しねぇけど、なら風呂のほうで工夫すればいいんだ」
「つまり、どういうことだ?」
「湯にミネラルたっぷりの成分を混ぜればいいんだろ」
「……ああ。つまり、湯船に保湿成分の含むものを混ぜてしまえばいいってわけだね」
「そゆこと」
「保湿成分と言えば…カミツレ・トウキ・ヘチマ・チンピ・センキュウ・アロエ・ショウブ、くらいだったかなぁ…」
「他にもグルメ食材でいーもん知ってる」
「そういうのも詳しいんですね、サニーさんって」
「まな。んじゃ、行くか」

(ひょいっと)

「へ?」
「行くって、もしかして今から?」
「おう。オレん家に一式揃ってる。お前らはどーする?」
「楽しそうだし、オレは行くぜ」
「じゃあボクも」
「え? え?」
「そういうわけだ。まあ、今後の予防も兼ねて楽しむとしようぜ。な、松?」
「え、ちょ……!!」

(以下、悲鳴とともに去っていく)





ちょっかいを出すのに必要な理由を容易に与えてはいけません。