サボテンくん日記
〜いろんなひとにすきになってもらえるのも
かんがえものだとおもう。〜


 

きょうもぽかぽかいいきもち。
しょくじにはさいこうのひだとおもう。
でも、いまはそんなじょうきょうでもないらしい。
 
 

「ふ〜ん、ふふ〜ん♪ ふふふふ〜ん♪」
 はなうたをうたいながらかじゅえんのくだものをしゅーかくしているおんなのひと。
 このひとがここのいえのあるじで『さくりす』っていうんだ。
 いつもはのんびりしてるけど、きかせてくれるぼうけんのはなしはすごいものばっかり。
 ぼくもいつかあんなぼうけんがしてみたいとおもう。
 ・・・で。
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
 そのうしろでさっきから(もうにじゅっぷんいじょう)にらっめこしているのがじゅみのるりくんとどらぐーんのらるくくん。
 ふたりともさくりすのともだちだってはなしだけど。
「・・・なあ、サクリス。」
「ん〜?」
「「こいつはだれだ?」」
 おお。ないすなはもり。
「あれ? 言ってなかったけ?」
「「聞いてない。」」
 ふたりともよくそんなになかよくはもれるとおもう。
 なかはいいみたいだけど、なんであんなににらめっこしてるのかな?
「え〜っと。こっちが、珠魅の騎士で瑠璃くん。」
 そういってるりくんのほうにふりむく。
「こっちがドラグーンのラルクくん。」
 こんどはらるくくんのほうにふりむく。
「はい。これで二人は友達だよ♪」
「「なんでそうなるんだ!!!」」
 またみごとなはもり。
 ふたりともなかがいいみたいだね。
「だいたい、どうしてこんな犬顔がこんなところにいるんだっ!!!」
 あ。
「どうしてこんな暗そうなやつと一緒にいるんだ!!!!」
 ああ。
「・・・え? え?」
 ああ、言っちゃった。ふたりにとってそれはいっちゃいけないことなのに・・・
 ほら。さっきまでなかがよかったのに、またにらめっっこしてる。
 ・・・? にらめっこしてるのって、なかがいいしょうこじゃなかったっけ??(注意:違います)
「え、ええと。今日はおいしい果物が収穫できそうだから・・・食べてもらいたいなーっと思って・・・」
「「どっちに!?」」
 ・・・・・・なか、いいのかな?
「二人にだよ。ほらほら、瑠璃くんの好きなすずぶどうもあったし、ラルクくんの好きなサイメロンもあるし・・・だから、食べ頃になったから・・・二人を呼んだんだよ?」
 ・・・さくりすって、へんなところでにぶい。
 おとこごころをわかってないね。(君が言える立場か?)
「・・・・・・確かにすずぶどうは好きだ・・・・・」
「俺もサイメロンはおいしいと思うぞ・・・・・・」
「でしょっ!? じゃあ、みんなでいっしょに・・・・・・」

「「こいつとだけは絶対に嫌だっ!!!!!!!」」

 ・・・ふたりとも・・・なかがわるいからはもってたんだね・・・
「え・・・で、でも・・・・・」
「サクリス・・・選べ。」
「え、選ぶって?」
「こいつと。」
「俺。」
「「どっちと一緒に食べる?」」
 しーん・・・・・・・・・・・
 るりくんもらるくくんもおとなげないな〜・・・
 さくりす、いわれたいみがわからなくってかたまっちゃってるよ。
「だ、だから、みんなで・・・」
「いいや! えらべ!!」
「お前の意思でどちらか一人を選ぶんだ。」
・・・みんなとなかよく♪ おともだちだよ☆・・・
が、もっとーのさくりすに「えらぶ」のはむりだとおもう。
「・・・・・・うー・・・・・・」
ほらほら。
「うに〜・・・・・・・・・」
やっぱり。
「・・・・やっぱり・・・・」
「だめだ。」
いじわるだね、るりくん。
らるくくんもだけど。
「・・・・・・・・・・・・うぅ・・・・・(;;)」
ありゃ?

「おししょうさま〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「さーくーりーすーーーーーー!!!」
あ。
「・・・あ。バド、コロナ。」
ばどくんところなちゃんはふたごでさくりすのいえにいそうろーしてるまほーつかい(のみならい)。
ふたりともさくりすのともだち。
「なにしてるんだよ! はやく食べようよ!」
「私、もうお腹ぺこぺこなんですよー・・・」
「あ。ごめんごめん。すぐに行くからこれ・・・なかに持っていって。」
「「はーーい♪」」
おおきなくだものをもっていえにかえってくるふたり。
「・・・『みんな』って・・・」
「あいつらもいれて、なのか?」
なんだかびっくりしているみたいならるくくんとるりくん。
「そうだよ? それがどうかしたの?」
にっこりえがおのさくりす。
・・・にぶいって、ときどきつみだよ・・・
「さ。はやくいこう。真珠姫達も呼んでるから、そろそろ来る頃だよ。」
「・・・他にも呼んでるのか・・・」
あたりまえだよ。
だれかひとりがとくべつ、だったらこんなにだれにでもやさしくないからね。
ふたりとも、まだまだ、だね。

「おねえさま〜。」
「真珠姫! いったいどこに行ってたんだ!!」
「あ。瑠璃くん。あのね、道に迷ってたら、この人が『一緒の方向だから』って連れてきてくれたの。」
「ね、ねえさん!!」
「ラルク・・・お前も呼ばれて来ていたのか?」
「今日は大人数みたいですね・・・」
「そうらしいわ。あ。はじめまして、あたしはエメロード。」
「エレといいます。こちらこそはじめまして。」
「お呼ばれに来たわよ、サクリス。」
「うん。久しぶりだね、ダナエ、エスカデ!!」
「・・・ああ・・・・・・」
なかよきことはうつくしきことかな。
いろんなひとにすかれてるっていうのはちょっとぐしゃぐしゃだけど。
「じゃあ久しぶりの再会とはじめての会合を祝して、みんなでおしゃべりしよう。」
「そういえば果物の出来のほうは・・・」
「うん。今回も豊作だったよ。」
たのしそうだから、いいとおもう。
 

きょうもぽかぽかいいきもち。
いまでいろんなひとがたのしそうにはなしてる。
ぼくもいってみたいけど、きょうもここできいてるだけ。

「はい。サボテンくんにもお裾分けだよ。」

・・・ちょっと・・・うれしいかもしれない。
そんなてんきのいいごご。
 
 
 
 
 

<終了>