ほっぷすてっぷ
〜オルフェウス、フィリアに一抹の疑問を浮かべる〜



   唐突だが、僕の仲間うちの一人であるフィリアはまさしく『最強』である。
   いや、『最凶』という言葉がしっくりくるのかもしれない・・・・・・なぜなら。

  「そぉれえええええええええええええ!!!!!!!」

   ・・・・・・ああ、凄まじい弓の連射音。
   そして何十匹もの化け物たちの悲鳴・・・・・あれはすでに阿鼻叫喚だ。

   女の子はかわいい。
   ぼくだってそう思う。
   今回、一緒にこの『煉獄』(北部上層部)に入ろうと誘ってくれたことが嬉しいといえば、嬉しい。

   ・・・・・・だけど・・・あれは、どうかと思う。

  「連射、連射、連射、れんしゃーーーーーーーー!!!!!」

   また、レベルがあがったらしい・・・これで彼女は確か、レベルが66にいったはずだ。
   かわいらしく「やったねv」とは言っているが、返り血を浴びてポーズをとっても怖い・・・・・・いやいや! フィリアは何があってもかわいい!!

   こんなぼくのことをかわらず接してきてくれるし。
   冗談を言っても笑って許してくれるし。

   なおかつ・・・・・・かわいいし。(まてぃ)

  「あちゃ・・・怪我が酷くなってきちゃったや・・・・・・おーい、ルーカー!」
  「は、はい!!」

   モンスターの軍勢もさすがに怯えたのか、少し数が減り始めてきた。

   ぼくと今回メンバーに選ばれたルカは岩陰に隠れている・・・・・・戦闘には役にたたないらしいからね。

  「ごめん、もう一回HP回復してくれる?」
  「はい、わかりました・・・・・・え、と・・・」

   と、言いつつ魔法の精神集中に入ったルカ。
   背後から忍び寄るモンスターの影があったが、それさえもフィリアが眉一つ動かさずに一撃のもとに粉砕した。

   ・・・・・・冗談抜きに強くなっているような・・・(汗)

   いや、僕も(ルカも)レベルはあがっているんだが・・・・・・彼女の弓はそれ以上の威力だ。

   どこに弓一本でドラゴンテイルを倒してしまう女の子がいるのだろう・・・いや、ここにいたか(爆)。

  「・・・はい、終わりました。」
  「よし! じゃあルカはも一回隠れててね。私はもう一稼ぎするから♪」
  「あ、あの、そろそろ帰ったほうが・・・」
  「平気平気v あ、でも二人の体力が保たないね・・・じゃあ、次の回復時がきたら地上に戻ろう。」

   妥当な線だね。
   それにしても・・・・・・本当に強いな。

   あれならファトゥムにも負けないような・・・・・・(濁流汗)

  「てやああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

   ああ、どうやらまた始まったらしい。
   そうっと岩陰から(ルカと一緒に)覗いてみると、十数体のドラゴンテイルに囲まれているのをものともせずに、次々と弓の一撃で倒していくフィリアの姿が・・・

  「あの、オルフェウスさん・・・」
  「ん? なにかな、ルカ。」
  「・・・・・・どうやったらあんなに強くなれるんでしょうか・・・」

   ・・・・・・・・沈黙。


   ・・・それはもちろん。

  「やったね!」

   ひたすらにレベル上げしかないだろうと、思うぼく。

   もしかして、『あれ』を教える相手・・・間違ったかな?




  <つづく>